2012年6月29日金曜日

死者の責任・・・遺書

死者の責任


本日。Kさんが七回忌を迎えた。


自分にとっては、ずっと我慢しようと思って。


どんな事があっても、どんなに誹謗中傷されても、トラブルに巻き込まれても、


ネットで誹謗中傷されても。


貴方とお葬式の時に、しばらくは誰にも言わないって約束したので。


今までどんなに大変でも耐えてきました。


でも、もういいですよね?


Kさん。



Kさんからの遺書。


Kさんが亡くなったあと、自分の机に鍵が入っていて、


鍵のあるキャビネットを開けたら、自分宛の遺書が入っていた。












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Kさんとの出会いは偶然だった。



ある日、事務所のポストに


「事務所の備品をあげます。その変わり私の事務所を引き続き借りてくれる人を探しています」


というチラシが入っていた。場所は当時の事務所の真向かいのビル。


その時、自分達は、ちょうど事務所が手狭になり、物件を探していたところだった。


それに、パソコンやビジネスホン、デスクなどが必要になっていた時期だったため。


ベストタイミングのチラシがだったのだ。


これはいい話だ。そう思って、そのチラシの連絡先のところに行った。


ドアを開けると、広い事務所にKさんが座っていた。


「どうもどうも、初めまして。よく来てくれました」と


話しかけられ、それから二時間話を聞いた。


Kさんは、電話のオペレーターを雇い、コールセンターを運営していた。


Kさんは、お金の件でトラブルがあり、また事業の目処もたたないので、会社を閉めたい。


との事だった。


そして、最後に「仕事を辞めてどうするんですか?」と聞いたところ。


「もう死にたいんです。もう誰にも迷惑をかけたくない。明日死にます」と言って泣き出した。


自分は、父が商売を失敗して、自殺している。


だから、その簡単に死ぬという無責任な発言がどうしても許せなかった。


「悪いけどふざけるなよ。」と初めてあったのにもかかわらず、怒鳴りつけてしまった。


そうすると、色々と今の現状を話してくれた。


家族との事。事業の失敗のきっかけとなった、悪い組織からの受注して未収。


そして、因縁を付けられて、損害賠償と称して、多額の金員を請求されている事。


それらを返せないと言ったら、脅されて、結果、闇金から借り入れをしてしまった事。


協力してくれるとあてこんでいた、自分の元勤め先からの協力が得られなかった事。


それらの話を聞き、自分は、死ぬなんて、最後の最後。


俺が協力しますから、一緒に頑張りましょうよ。


「俺が守りますから」って格好のよい事をいってしまった。


そして、事務所をこちらで引き受ける事になり、


Kさんを役員として迎える事になった。


その後、電話番ドットコムという会社名をGCIマーケティングという名前に変えた。


その会社に関しては、別に自分達が役員になったわけでもないのだが、


「お世話になってるし、会社名を変えた方がいいと思った。」というKさんの意見を聞き入れ、


そうした。


二人で色々なところに回り、自分はKさんの身元保証人として、色々なところに交渉にいった。


それからしばらくして、Kさんは、奥さんが戻ってきてくれた。とか、色々な話をしてくれた。


時が過ぎて、6月29日。


Kさんが事務所に来ないので、どこにいったの?と社員に聞いたら、


「東京に出張」との事。


待てよ?東京になんで用事があるんだろ?しかも聞いてないし。。。。


と思って、Kさんの携帯に電話をかけた。


「現在使われておりません。」


解約されていた。


それからしばらくして、千歳警察署からの電話。


「社長さんと話したいので連絡が欲しい」


Kさんが亡くなった事がわかった。


それから、バタバタの中、御家族を迎えに行って、御遺体の確認をし、遺体を搬送し、葬儀。


あっという間に1週間が過ぎた。


その頃から、色々な事が起きた。


Kさんの会社と住所とうちの会社は移転したので同じだったのだが、Kさんの会社の滞納電話料金が多額にあって、


それを理由に、なぜかうちの会社の電話が止められたり。


トラブルを起こしていた不良がやってきて、自分が保証人のはずだと脅されたり。


大変だった。


はっきりいって、全ての責任をかぶせるために、だまされたのかな?まで思いまでした。



でも、自分はKさんと約束をしたので、ずっと、トラブル相手への代位弁済支払をしたり、


それらのトラブルを引き受けてやってきた。


さすがに、もう、ここまで時間が経つと、さすがに落ち着いたけど。


正直、大変だった。


でも、自分の中でももういい加減、一区切りをつけたいと思っています。


自分なりに頑張ったつもりです。


もういいですよね。Kさん。


盾にはなったつもりです。


Kさんの供養は毎年してきたつもりです。


そろそろ、自分も頑張りたいので、その気持ちもかねて。


ブログでも、書き込んでみました。


Kさん、貴方の事。助けられなかったけど。


少しだけ寿命を延ばすことが出来たと思ってもいいですよね?


それに家族の方にトラブルがいかないように、守ったつもりです。


それだけはわかってくださいね。


自分も色々と勉強にはなりました。


でも、一つ言えるのは、やはり自殺は無責任だと思う。


死ぬよりも生きる事が大変だもの。もっと戦って欲しかった。


死んでも何も責任はとれない。


生きている人に全ての責任を背負わせるだけです。


だから、あなたの事は肯定できない。


でも、これから、俺はもっと頑張るので。


応援してくださいね。


貴方の7回忌を迎えたので自分は次の一歩を進むようにします。

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